コラム

【「本屋大賞2017」候補作紹介】『みかづき』――昭和〜平成の”塾業界史”を描いた感動作

2017/03/21 08:00
『みかづき』森 絵都 集英社
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 舞台は昭和36年の千葉県習志野市野瀬小学校。その用務員室で勉強についていけない子供たちに無償で勉強を教える用務員・大島吾郎の”大島教室”が人気を呼んでいました。訪れた子どもたちは皆、「吾郎さん、ありがとう」と笑顔で教室を去っていくのです。

 そんな矢先、吾郎は生徒の一人である赤坂蕗子(ふきこ)が、わからないフリをして自分のところに来ていることに気付きます。それは、吾郎の噂を聞きつけて、蕗子の母親で国家主義に傾倒し始めた教育に疑問を感じたため教職に就かず、家庭教師をする傍ら学習塾を開こうと計画していた千明が仕向けたものだったのです。

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